IT用語集【IP】とは

相変わらず人にものを頼む聞き方・・・・・・・・・・が分かっていないようね。そのあたりから教えていきましょうか？

いいわよ。「IP」ね。

じゃあ今日はIPについて勉強しましょう。

IPは「Internet Protocol（インターネットプロトコル）」の略よ。プロトコルとは「通信をおこなうコンピュータ間でのルールや取り決めの事」ね。

そうよ。IPとはインターネットでコンピュータ同士が情報を送りあうためのルールや取り決めの事になるわ。

つまりIPが無ければ、私たちはWebサイトやWebページを見ることが出来なかったり、メールを使えないといったことになるのね。つまりインターネットが使えないのよ。

ちょっとイメージしてみて。

簡単にインターネットで通信すると言っても、色々な国の色々な種類のどこの誰が管理しているかもわからないコンピュータ同士が通信するという事は、とても複雑な仕組みになっているのよ。分かるかしら？

たとえば車で道路を運転する際には様々な交通ルールがあるでしょ？速度制限であったり、一方通行であったり、信号機があったりね。それと同じようにインターネットにもIPというルールがあって、ようやく皆が安心してインターネットを使えることが出来るのよ。

そんなインターネットの通信をスムーズに行うためのルールがIPなんだけど、大きく分けて下記の3つがあるの。

1. IPアドレス：通信を行うデバイス同士の識別番号
2. パケット：送信用のデータの断片化
3. ルーティング：パケットの送信経路の決定

じゃあ一つ一つ説明していくわ。

まず「IPアドレス」ね。IPアドレスとはインターネット上のコンピュータの住所の事よ。

そうよ。例えば誰かに荷物を郵送するには送り先の住所が必要でしょ？それと同じで、インターネットでデータやメールを送信する際にも、相手のコンピュータの場所を特定するためにIPアドレスが必要になるのよ。IPアドレスは、インターネット上でのコンピュータの住所のようなものね。

IPアドレスにはIPv4とIPv6の２種類があるんだけど、どちらも数字の羅列よ。

IPv4とIPv6についてはまた詳しく説明するけど、それらのIPアドレスを使う事で世界中のコンピュータと通信することが出来るのよ。

次に「パケット」について簡単に説明するわ。

インターネットではデータを小さな塊に分割して送受信するの。

そう、大きなデータを一度に送ると時間がかかってしまうので、なるべく小さく分割して送ることで、スムーズに通信が可能になるのよ。その小さな塊の単位をパケットって呼ぶのね。

データをいくつかのパケットに分けてデータの送受信を行う仕組みをパケット交換方式とも言うわ。

じゃあ最後に「ルーティング」ね。

ルーティングとはネットワーク上でデータ（パケット）が送信元から宛先まで正確に届けられるようにするプロセスの事よ。

まあ簡単に言うと、ルーティングとはデータを迷うことなく送り届ける道案内の事ね。とりあえずは深く考えずにイメージだけしておいて。

IPについてはこんな感じね。あとインターネット通信においてIPとセットになって働くプロトコルに「TCP」というものがあるわ。

TCP（Transmission Control Protocol）とは簡単に言うと「インターネット通信においてデータの信頼性と整合性を確保するプロトコルの事」よ。

IPはデータを正しい宛先に届ける役割のプロトコルなんだけど信頼性に欠くので、TCPを使用することでデータ通信の信頼性を高めるの。インターネット通信を行う際には、IPとTCPの組み合わせを使うのよ。

インターネット通信におけるプロトコルは通常は「TCP／IP」と表記するので覚えておいてね。

どう、IPについては分かったかしら？

それでいいわ。TCPとセットで使われると覚えておけばOKよ。