読み方/英語:シーピーユー/Central Processing Unit
≪CPUを詳しく説明すると≫
パソコンを買い替えようと思うんや。
どうして?
俺のノートパソコンは結構年数が経ってるし、なんかギーギーって変な音が聞こえるし、お前のおさがりやし。。。
まあ経年劣化ね。
で、どんなのにするの?
パソコンに関しては全く知識が無いんで、おすすめを教えて欲しいんやけど。
そうね、じゃあまずパソコンを買うときに確認したほうが良いスペックを説明していくわ。
そっから?(長くなりそうやな。。。)
ん?
い、いやお願いします。
確認すべきパソコンのスペック
こ、こんなに?
まあ3つなら何とか。
「CPU」とは
じゃあ、まずは「CPU」からね。
「CPU」は「Central Processing Unit(セントラル・プロセッシング・ユニット)」の頭文字を取った略語ね。日本語にすると「中央処理装置」になるわ。
これがCPUか。
頭脳。という事はかなり重要な部位なんやな。
とても重要ね。
CPUが高性能なほどコンピュータの処理能力のスピードは上がっていくわ。
という事はCPUは高性能なほど良いというわけか。
もちろんそうなんだけれど、性能が上がれば上がるほど、”お値段”も上がっていくわよ。
使用する目的を考えて最適な「CPU」の選択が必要なのよ。
なるほど。
じゃあCPUの性能を「モデル名」、「世代」、「コア数とスレッド数」、「クロック数」の順に説明していくわね。
はい(やっぱり長くなりそう)。
自分のCPUの型番を調べる方法は、「Windowsロゴ」キー+「Pause」キーのシステム画面で確認できるのよ。
ちなみに今私が使っているパソコンのCPUの型番はこれね。
「Intel®Core i7-10510U CPU@1.80GHz-2.30GHz」
これはインテル社製のCore i7の第10世代のものね。
、、、何のことかさっぱり。
ひとつひとつ説明するから大丈夫よ。
はい、お願いします(これは長くなるで)。
CPU性能説明 「モデル名」
さあCPUの「モデル名」から説明するわ。
まずは現在の代表的なCPUのメーカーは「インテル社」と「AMD社」の2社よ。
各社のラインナップと性能は下記の通りね。
インテル社 | AMD社 | |
---|---|---|
グレード | モデル名 | モデル名 |
最上位モデル | Core i9 | Ryzen 9 |
上位モデル | Core i7 | Ryzen 7 |
中位モデル | Core i5 | Ryzen 5 |
下位モデル | Core i3 | Ryzen 3 |
廉価モデル | Pentium/Celeron | — |
いろんな種類があるな~。
上の表で見ると上に行けば行くほど高性能になるわ。
インテル社製ならCore i9>Core i7>Core i5>Core i3>Pentium/Celeronの順でグレード分けしているのよ。
「松・竹・梅」みたいな感じやな。
その通りよ。ただし、グレードが上がるほどお値段も上がっていくわよ。
なるほど。
とりあえず、「モデル」のグレードは高いほうが良いが金もかかる、メモメモ。
CPU性能説明 「世代」
次は「世代」ね。「世代」とはそのCPUの型番から確認できるの。
プロセッサー型番の最初の1文字または2文字が「世代」の数字よ。
たとえば私のパソコンの型番なら「Intel®Core i7-10510UCPU@1.80GHz-2.30GHz」の「10510U」の最初の2文字が「10」なので「第10世代」という事よ。
ふむ。
今現在(2023年)は「第13世代」なので、「第10世代」の私のパソコンはちょっとだけ古いと言えば古いわね。
はい、質問。
どうぞ。
「世代」と「モデル」はどっちを優先すんの?
良い質問ね。
1世代間で比べるなら、例えば「第11世代Core i7」のほうが「第12世代Core i5」より処理能力が上になる場合がほどんどよ。つまり一般的には「世代」より「モデル」の方を優先したほうが良いわね。ただし2世代間以上離れると、新しい「世代」が高位「モデル」をベンチマークスコアで逆転する場合もあるのでこれは一概には言えないわ。
ベンチマークスコアって何?
ベンチマークスコアというのは、CPUの性能を数値化した指標の事。違うメーカー間や種類の違うCPUの性能評価を比べたりする時に使われるわ。
ここで確認ができるわよ⇒CPU Benchmarks
分かった。とりあえず「世代」は新しいほうが良い、メモメモ。
CPU性能説明 「コア数とスレッド数」
次は「コア数」と「スレッド数」よ。
「コア数」とは簡単に言えば「CPUのパーツの中にCPUが入っている数の事」ね。
むむむ
言葉だけじゃ分かりづらいので、絵にするとこんな感じね。
この複数のコアがある種類を「マルチコア」というの。また、コアが1つの場合を「シングルコア」、2つを「デュアルコア」、4つの場合を「クアッドコア」というわ。
1つのコアしかない場合、例えば2つの仕事があるときはその1つのコアがその仕事を交互に行うけど、コアが2つあれば2つの仕事をそれぞれのコアが分担して同時に行えるわよね。だから負担も減って処理スピードも上がるのよ、これが4つのコアになったら、4つの仕事を同時に行えるわ。
「コア」はたくさんあったほうがスピードが速い、メモメモ。
つづいて「スレッド数」よ。
「スレッド数」とは簡単に言えば、1つのコアが同時にこなせる仕事の数を表すの。例えば4コア8スレッドなら、8つの仕事を同時に行えるの。
ふむふむ、「スレッド数」もたくさんあったほうが良い、メモメモ。
CPU性能説明 「クロック数」
最後に「クロック数」よ。
「クロック数」はクロック周波数の事で「Hz(ヘルツ)」で表示され、CPU自体の処理スピードの速さを表すの。
むむ
例えば「1.80GHz-4.60GHz」というように並べて表示されることが多いんだけど、前に記載されている数値がPCの通常動作する周波数で、後に記載されている数値がターボ・ブーストの利用時の最大周波数となるの。
むむむ
こちらも数値が高いほど処理スピードは速いのよ。
むむむむ、クロック数も数値が高いほど処理スピードは速い、メモメモ。
まとめ
ちょっと難しかった?
早足で説明したけど、分かった?
なんとか、かんとか、やな。
じゃあ前半に言った、今の私のノートパソコンのCPUスペックを見てみましょう。
「Intel®Core i7-10510U CPU@1.80GHz-2.30GHz」
分かるかしら?
えーっと、インテル社のモデル名「Core i7」、「第10世代」で、クロック数が1.80GHz-2.30GHzか。
素晴らしいわ!
あれ?コア数とスレッド数が分からんな。
それはパソコンのタスクマネージャーで確認できるわ。
キーボードのCtrl+Shift+Escを押して「タスクマネージャー」を開いて、「パフォーマンス」タブを選択すると、PCに搭載されている「コア数」と「論理プロセッサ数(=スレッド数)」を確認できるわ。
なるほど、4コア8スレッドか。
でこのCPUの性能はどうなん?
そうね、買ったときは最新だったし結構高性能だったわ。でもパソコンの性能は日進月歩で高性能になっていくので、今となっては至って普通の性能ね。でも仕事する上でなら十分に使えるわよ。
なるほど。俺もそんなに高性能でなくても良いかな。
なんせ予算も限りがあるんで。
そうよ、あなたのお小遣いの範囲で選ばないとね。
そうなると必然的に範囲は絞られてくるわ。
。。。(ちっ、やはり家計からでは捻出できないか)
さあ、他のスペック解説もやる?
いやいやいや、今日はCPUで十分や。
俺のCPUがちょっと限界に来てるんで、へへ。
ふふふ、そうみたいね。
じゃあその他は今度にしましょう。
はい(ふう、助かった)。